楽器買い替えのタイミングとは

昔は、ピアノを始めるとなると、アップライトピアノを購入するのが一般的でした。

けれども、最近では性能が良い電子ピアノや、お手軽なキーボードが数多く販売されておりますので、生活スタイルに合わせて「ピアノ」の種類を選べる時代になっていると感じます。

 

(※電子ピアノは鍵盤が88鍵あって、ペダルが3本固定でついているもの、キーボードは鍵盤が88鍵以下でペダルが無いもの、もしくは1つだけあって、コードで繋がっているものをイメージしています。下の写真はキーボード)

 

ピアノを習おう!と決めた時、もしくは、習おうかな?と考え始めた時、教室選びと共に楽器選びもスタートします。

自宅にすでにアップライトピアノや、グランドピアノがあれば、すぐに練習がスタートできますが、無い場合は、多くの方が「まずは電子ピアノを購入する」を選択されることが多いのではないでしょうか?

 

理由は、アップライトピアノに比べてお手頃価格であること、音量が調整できること、などが挙げられます。

一方、すでにキーボードを購入済で、少し親子で遊びながら弾いてみたら、楽しそうだったので、本格的にレッスンに通うことにした、という方も少なくありません。

 

ピアノと電子ピアノの違いについては、下記にまとめてありますので、参考にしていただければ、と思います。

では、楽器買い替えのタイミングについてはどうでしょうか?

 

・壊れたら買い替える

・上手に弾けるようになったら買い替える

 

この2つが、思いつきますよね?

 

電子ピアノ、キーボードは電化製品ですので、エアコンや冷蔵庫と同じで、だいたい10年くらいで不具合が出てくることが多いようです。(アップライトピアノや、グランドピアノはメンテナンスをすれば、何十年も使用可能)。

 

上手になったら買い替える、は、何を基準に「上手になった」としますか?

ショパンが弾けるようになったら?コンクールで賞を取ったら?初級テキストが終わったら?

私は、上手になるために、楽器の買い替えが必要になると考えています。

鍵盤数が88鍵より少ない楽器や、ペダルが無い楽器、鍵盤が極端に軽い楽器を使っていても、ショパンの曲を弾く(ひとまず音が鳴らせる、という意味)ことはできるし、テキストも進めことは可能です。しかしながら、それでは、限界があります。

美しい音で弾く練習をしようにも、美しい音が出ない楽器では練習のしようがありません。

レッスンの時に理解できても、自宅で復習できないからです。

 

 

そのような理由から、楽器の買い替えタイミングは、ピアノを続けていけそうだと感じたタイミングではないかと考えています。

例えば1年続いたらキーボードから電子ピアノ(アップライトピアノ)に買い替える、アコースティックピアノがどうしても置けない場合は、ピアノのタッチや音色に近い電子ピアノに買い替える、などです。

○〇のテキストが終わっても続けていけそうなら、買い替える、のように明確な期日を設けるのもオススメです。

 

いつか、競輪選手のような走りがしたい、と思って練習しているのに、ママチャリでは同じように走れないのと同じです。

もちろん、自転車に乗れれば良い、ということであれば、良いと思います。

けれども、向上心が出てきた時、やはり道具に物足りなさを感じる可能性が無いとは言い切れません。

 

キーボード、電子ピアノは買い替えなくてはいけない時が、来る、と、心の準備と資金の準備、下調べを事前にしておいて頂くことをオススメします。