流動性能力って何?
「流動性能力」という言葉を聞いたことはありますか?
私は本で読んで始めて知りました。
この「流動性能力」とは、自頭に相当するらしく、学業や仕事だけでなく、家事や育児、立ち居振る舞いでも使われているそうです。
具体的には、新しい場面での適応力、判断力、決断力、創造力などが、この能力に含まれます。
そう聞くと、お子様から、シニア世代まで、向上させていきたい能力なのではないかと思います。
この能力を上げるには、決まり事にとらわれたりせず、柔軟な考え方や柔軟な行動がカギになるのだそうです。
ただ、ポイントは普通に生活の中で使うだけでなく、積極的に、より多く使い、負荷をかけることが重要なのだとか。
流動性能力はピアノで向上する?!
流動性能力に負荷を強くかけて、積極的に向上させるには、楽器演奏、中でもピアノはかなり有効だとのこと。
お子様の場合
ピアノを習うことで、流動性能力がかなり向上することが実証されている。
成人やシニア世代の場合
ピアノ演奏が流動性能力向上に良いことは、ほぼ明らかになっている。
では、何がそんなに良いのでしょうか?
①両手を並列的で複雑に使う。
②楽譜を一時的に記憶しながら演奏する。
③次に弾くところを先読みする。
④うまく弾く、という目的意識が入る。
⓹状況に応じて弾き方を変える。
↓
ピアノ演奏におけるマルチタスク(多重課題)は、流動性能力の要素。
マルチタスクを担うのは10野(前頭極)という能力域でとくに発達していて、ヒトの脳の特徴なのだそうです。
10野を活性化させることは、脳実験でも難しいことであるにも関わらず、なんとピアノ演奏では例外的に10野を積極的に使い、ピアノ演奏をしている脳を調べると、前頭前野のかなりの領域が活性化していて、その領域の中に10野が入っているのだそうです。
能力と知能向上に必要なもの
クラシックを聴くだけでなく、お子様には、楽器演奏(ただし、これまでに実証されているのは、ほぼピアノに限られている)をすることで、流動性能力や、一般知能gFの発達を促すのだそうです。
細かい操作を両手で行うことによって、能力が向上することが証明されているのだとか。
確かに、旋律と伴奏の強さを弾き分けたり、楽しさや悲しさ、などの感情を表現したりと、両手と頭をフル回転させないとできないのがピアノ演奏なのです。
ピアノ演奏って、そんな色んなことをするなんて、難しそう、と思われるかもしれませんが、いきなり難しくなることはありません。
少しずつできることを増やしていくからこそ、幼児さんからレッスンに通われる方がいらっしゃるのです。
音楽を楽しみながら、脳機能が向上できて、地頭を鍛えられるなんて、ピアノって凄い、と改めて思いました。
お子様だけでなく、大人になってからピアノをスタートさせる方も少なくありません。
こんなに能力向上に役立つことが実証されているピアノを自分に言い訳して始めないなんて、もったいないと思いませんか?
大人になって、シニア世代になってピアノを始めるなんて恥ずかしい、と、もし思っていて、言いだしにくいのであれば、
どうぞ言い訳に「脳トレ」と称して、上記効果をピアノを習う理由にしても良いと思います。
でも、お問合せの際は、正直に気持ちを聞かせてくださいね。
ピアノに憧れていたけれど、なかなか始められなくて、やっと一歩を踏み出した、という内容の長文メールでお問合せ頂くことも珍しくありませんよ。