ベネズエラの音楽教育プロジェクト「エル・システマ」
あなたは、こちらの実話を元にした映画をご存知ですか?
映画『ストリートオーケストラ』
夢に破れたヴァイオリニストと、夢みることを知らない子供たちが起こした奇跡。
スラム街で生まれた交響楽団がブラジルを動かした感動の実話。
【ストーリー】
サンパウロ交響楽団のオーディションに落ちたヴァイオリニストのラエルチが紹介された仕事は、
スラム街の学校で音楽教師。
5分たりとも静かにできない子供たちに愕然とするが、
「ギャングがラエルチ先生の演奏に感動して銃をおろした」と聞いた子供たちは、
音楽に興味を抱き、演奏に喜びを覚え始める。
そんな矢先、校長から次の演奏会で最高の演奏ができなければ、学校の存続は難しいと告げられる。
一世一代のステージにしようと張り切るラエルチと子供たちに、思わぬ事件が待ち受けていた―。
ブラジル最大のスラム街を変えた、奇跡の交響楽団の真実
クラシックを武器に!
明日がなかった町に希望の旋律が今響き渡る!
この映画の元となったある取り組み
それがベネズエラの音楽教育プロジェクト「エル・システマ」
年収、学歴、遺伝に勝る音楽の影響
映画『ストリートオーケストラ』の元となったベネズエラの音楽教育プロジェクト
「エル・システマ」について、少し触れましたので、そのことについて説明したいと思います。
その前に・・・
ピアノを習うと頭が良くなる・・・に対して
数々の反論を目にすることがあるかもしれません。
それは、親の環境・高収入・高学歴といった優位性です。
【環境説】
ピアノを習える家庭は、
・親の収入が高い
・環境がよい
・教育費もかけてもらえる
・親が教育熱心
だから、子供の頭が良くなるのでは?
【遺伝子説】
ピアノを習える家庭は、
・高学歴な親が多い
・遺伝子的な問題
だから、子供の頭が良くなるのでは?
では、反対に、環境に恵まれず、低収入・低学歴といった場合はどうなのか?
まさに、音楽は、こうした親の3つの優位性にも負けない影響力があったという証明がなされました。
「エル・システマジャパン」
引用
南米ベネズエラでホセ・アントニオ・アブレウ博士によって始められた社会変革を目指した音楽教育「エル・システマ」。
家庭の経済状況にもかかわらず、すべての子が無償で集団での音楽教育が受けられる仕組みが原点。
子どもたちが、自ら協調性や、規律を学びながら、目標に積極的に取り組んでいく姿勢を育んでいくことによって、希望や誇りをもてることを目的としています。
この活動は、世界的に活躍する若手指揮者グスターボ・ドゥダメルなど多くの一流音楽家を輩出しているだけでなく、
子どもたちを犯罪や暴力から守り、学業面も含めてポジティブな影響を与えてきていることで、
ユネスコ、米州開銀等の外部機関からも評価されています。
2016年1月時点で、60以上の国・地域で展開しています。
ユース・オーケストラ・ロサンゼルスに参加している子ども達の声
YOLA: Seeing the World Beautifully Through Classical Music
ユース・オーケストラ・ロサンゼルスに参加している子ども達の声
(※私は英語が堪能では無いので、育脳ピアノレッスンのセミナー講師の先生が訳して下さったものを、使用しています。)
「私はオーケストラで演奏している時が一番好きです。
自分と仲間が一緒になって素晴らしい音楽を作り出せるからです。
その時には明日の食べ物や今晩の宿題などの心配を忘れて、
自分が弾く一つ一つの音に集中して、それぞれの音を通して物語を紡いでいきます。
違うハーモニーやメロディーが混ざり合うと、自分一人では日ごろ聞けない新しい音楽が生まれます。
違う楽器が一緒に練習し演奏するという過程は人生そのものではないかと思います。
自分が楽器を弾けるようになるだけでなく、仲間と一緒に演奏したり新しい友達ができるのは素晴らしいと思います。
私達は、何もない所から来て何もできないと思われているけど、とても美しいものを創り出しています。
誰でも一生懸命努力して目標に向かって行けば、私達のようにできると思います。
クラシック音楽は、私が知らなかった私を見つけさせてくれた。
また新しい視点をもくれました。
クラシック音楽の世界はとても美しく、それゆえこの世界も美しいと思えます。」
明日の食事が手に入るかどうか分からない生活をしているような子ども達が、
音楽があるからこそ、世界が美しいと思えるようになったなんて奇跡だと思われませんか?
それほど素晴らしい音楽の教育に携わることができて、私は誇りを感じています。
木村ピアノ教室では、子どもたちが、協調性や、規律を学びながら、目標に積極的に取り組んでいく姿勢を育むお手伝いをし、
希望や誇りをもてるようになるピアノレッスンを目指しています。