前回のコラムではリベラルアーツについて説明しました。
そのリベラル・アーツと科学の教育はハーバード大学にとって、最も中心的な教育理念であり目標です。
学生達は世界に貢献できるようになる前に、まずはリベラル・アーツと科学の教育を通して広い知識の基礎を学び、
比較分析力、判断力、表現力を得るのです。
『ハーバード大学は音楽で人を育てる』という本によると
ハーバード大学の一般教養科目はカテゴリーに大別されています。
美学的・解釈的理解
文化と信念
経験的・数学的思考
論理的思考
生態体系の科学
物理的宇宙の科学
世界の諸社会
世界の中心のアメリカ合衆国
この中の「美学的解釈的理解」カテゴリーの中に芸術関連科目が含まれています。
このカテゴリーの目的は、文学・絵画・彫刻・建築・音楽・映画・舞踏・宗教・装飾などの文化的表現を、
理論的かつ批判的に解釈し、芸術の世界と知的に関わり合うこと 。
芸術の世界と知的に関わり合うことで、これからの社会をより良いものにしていくリーダー育成の取り組みを感じませんか?
Faculty of Arts and Sciences (芸術科学学部)には
7つの学問(文法・修辞学・論理学・算術・幾何・天文・音楽)がすべて入っているそうです。
芸術科学学部の学生達はそれらのクラスをまんべんなく履修しないけないのです。
それだけ音楽の授業の価値を感じて、重きを置いていると言えます。
日本の総合大学はここまで徹底しないのが、少し残念です。
だからこそ、
スポーツが得意な子も、
お勉強が得意な子も、
女の子も
男の子も
バランスの取れた人間形成のために、生活の中に音楽やピアノを取り入れてみては如何でしょうか?