リベラルアーツとは?
リベラルアーツとは、ギリシャ・ローマ時代に理念的な源流を持ち、
ヨーロッパの大学制度において中世以降、19世紀後半や20世紀まで、
「人が持つ必要がある技芸(実践的な知識・学問)の基本」と見なされた自由七科のことである。
具体的には文法学・修辞学・論理学の3学、および算術・幾何(幾何学、図形の学問)・天文学・音楽の4科のこと。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
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リベラルアーツとは、ひとことで言うと一般教養です!
一般教養言っても、人格的教育しての一般教養とされています。
ギリシャ・ローマ時代に生まれた理念で
「人が持つ必要がある実践的な知識・学問」とされており、
音楽の他に、文法・修辞学・論理学・算術・幾何・天文合わせて7科のことを言います。
日本では、読み・書き・算数などと言いますが、『音楽』が入っているところがポイントなんです。
バランスの取れた人格形成を目指し、全人格的教育には、勉強プラス音楽が必要だと考えられています。
ですから、アメリカの総合大学には音楽学部があるそうです。
日本のように、音楽は音大ではなく総合大学にあるのが興味深いところ。
そこには、先人の努力があったようです。
「ハーバード大学は音楽で人を育てる」という本によると、
アメリカにおいて音楽を専門的に学ぶということは、ここ100年来の傾向に過ぎなかったそうで、
今は、多くの教科と並行して音楽が存在する形が主流になっているとか。
現在ハーバード大学では、学部生6600名の約半数3000人以上が何らかの芸術活動に携わっていて、
中でも音楽活動は活発でキャンパス内では年間約450の学生コンサートが行われているとのこと。
ビジネス書などを見ても、これからの時代は芸術を知らないとダメだ、というようなことをよく目にしますが、
なんだか納得できるような気がしませんか?
全人格教育のために音楽は必要
「勉強」といえば、受験のために行う勉強を想像する方も多いかもしれません。
けれども、文系受験なら、国語や英語。
理系受験なら、数学や物理などの専門科目を中心に勉強することになります。
すると、文系の人は理系科目の知識をあまり得ないまま、大学に進学したり、社会に出たりすることになります。
理系の人は、その逆になる可能性があると言えます。
もし仮に、専門分野のことしか知らないまま社会に出ることになったら、どうなるでしょうか?
もちろん、専門知識を活かした仕事で社会貢献することができるかもしれませんが、
何かトラブルが起こった時や、何か新しい課題に直面した時に、
果たして専門分野の知識だけで対処することができるでしょうか?
今の世の中は、いろいろな要因が混ざり合って問題が起きています。
その問題を解決するためには、幅広くバランスの取れた教養を身に着ける必要があります。
そのためにも、これからの世の中は、”リベラルアーツを身に着ける”という考え方が主流になっていくと言えます。