お月謝が一律の理由

ピアノ教室というのは、お月謝が年齢やレベルに応じて上がっていくことが多いです。

私も、独身時代、実家でピアノ教室をしていた時は、レベルが上がればお月謝を上げるという方針でした。

理由は、自分がそういう環境でピアノのレッスンを受けてきていたからです。

 

けれども、またピアノ教室を始めることにした時、一度色々なことを立ち止まって考えてみることにした結果、

お月謝は値上げなしで、一律にすることにしました。

 

お月謝を値上げしないことで、レッスンを続けて頂きやすくするのはもちろんですが、

その他にも次のような理由があります。

 

まず1つ目の理由は「年齢が小さくても、レッスンで伝えたいことは同じ」だということです。

年齢が小さければ、できることも少ないのだから、お月謝が安くても良いのでは無いか、

と思われるかもしれませんね。けれども、伝えたいことは同じです。

指使いはもちろんですが、美しい音で弾くためにはどうすれば良いか、

また、どうすれば、素敵な曲として弾くことができるのか、ということなど、

幼児でも、小学生でも、大人でも、私が伝えたいこと、やっていくことは同じなのです。

 

2つ目は「生徒さんの年齢が低ければ、低いほど、講師の負担も増える可能性が高い」

これは、今までの経験からも言えますし、子育てする中で感じたことでもあります。

個人差はありますが、幼児は集中できる時間がとても短いです。

それに、ピアノを弾きたくないタイミングで、レッスンの時間になってしまうこともあります。

そうなると、レッスンでは黙り込んでしまったり、ピアノに手を触れようともしなかったり、

ということもあるのです。そんな時のために、おうちで練習してきてもらう教本以外に、

何かできることを、こちらで準備しておいたり、研究しておいたりする手間が発生します。

ですから、年齢が低ければ、ピアノを教えるのは簡単だから安くても良いではないか、

という結論にはならないのです。

 

3つ目は「年齢が小さくても、レベルが高い子どももいる」ということです。

年齢でお月謝を値上げしたり、教本でお月謝を値上げしたり、という決まりを作ってしまうと、

幼稚園児でも、小学生よりも難しい曲を練習することになった時に矛盾が生じてしまいます。

幼稚園児の方が難しい曲をレッスンしてもらっているのに、簡単な曲を弾いている小学生の方が

お月謝が高いなんて、納得できない、というパターンが起こり得るからです。

 

これらの3つの理由から、当教室ではお月謝は一律にしております。

 

 レベルも年齢も関係ないお月謝設定だからこそ、挑戦したい曲や

弾きたい曲なども、お気軽にご相談頂きたいと思います。

 

ピアノが弾けるのって楽しいな、と思ってもらえるようなレッスンを心掛けておりますので、

質問や、困っていることなど、お気軽にご相談下さいね。