ピアノを始めるには、とにかく早い時期じゃないと駄目だと思っている方は多いと思います。
音楽を始めるなら2歳から!
幼児期からじゃないと手遅れになる!
こんな話を聞いたことがある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
けれども、ピアノはヤル気さえあれば、何歳からでも始められます。
大人になってからピアノを始めて、ピアニストになった人もいるくらいですから。
もちろん、2歳、3歳という早い時期にピアノのレッスンを始めると、
良いこともあります。
幼児期に感覚器官が急速に発達して完成するので、
この時期にピアノを始めると、心と身体のバランスを保って、
感覚器官に良い影響を及ぼしながら成長していくことが期待できるからです。
けれども、感覚が育つことと、技術が身についていくのとは別のことなので、
小さい頃からピアノを始めたから上達する、というものでもありません。
ピアノは外国の男の人が弾いていた楽器です。
日本の小さな子どもには大き過ぎるとも言えます。
手の大きさや、ピアノを弾くのに必要な力を考えると、
2歳の子どもには、ピアノを弾くのに難しい面もあります。
もちろん、個人差があるので、体は小さくても、ピアノを弾きたいという
熱い思いがあり、一人でピアノの前の椅子に座って、
先生とのレッスンが成立すれば、決して時期が早いとは言えないこともあります。
もちろん、大人になってからでも、始められます。
以前、「退職したらピアノを始めようと思っていた」
というご婦人が習いにいらしたことがありました。
退職したら、ピアノをする、と目標を持っていたらしいのですが、
ご主人が、「やりたいなら、今からやったら?」
と、誕生日に電子ピアノをプレゼントされたそうなのです。
まだ、お仕事を続けていらっしゃったのですが、電子ピアノを買ってもらったから、
とレッスンに通い始めることにされました。
毎日、眠る前に少しずつ練習する時間が、とても楽しいとおっしゃっていて、
今まで、ピアノは全く弾いたことが無かったにも関わらず、
どんどん上達していき、その姿にとても刺激を受けました。
つまり、本人のやる気なんですよね。
子どもでも、大人でも、上手に弾けるようになりたい。
という気持ちがあれば、いつからでもピアノは始められます!